テレビ番組は寝かせてから検証すると面白い

… まばゆいくらいにエキゾチック・エキゾチック・ジャパン!ジャパン!

…というワケで、郷ひろみさんの“2億4千万の瞳”で始まりました今回のエントリーですが、“風来の案内人”を愛読されている皆様(ゼロ)、いかがお過ごしでしょうか?

Google Trends(の使い方)研究家のTATeNoです。

冒頭で何故“ジャパン!”と二回叫んだかと申しますと、それは今回の記事の内容と関連するからです。

 

テレビ東京の経済ドキュメンタリー番組

本題に入る前に前置きを少し。

私は、テレビ東京の経済ドキュメンタリー番組(経済系のエンタメ番組ともいう)が好きです。

  • 毎週月曜日は、未来世紀ジパング
  • 毎週火曜日は、ガイアの夜明け
  • 毎週木曜日は、カンブリア宮殿

 

それらの番組の中で興味を惹くものがあれば、ハードディスクレコーダーに録画しておきます。

そして、いずれもあえて放映から時間をおいてから、観るようにしています。

それもたとえば、半年とか1年とか2年とか3年とか。

そんなことをしたら時代遅れになるのでは?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください。はいてますよ

私は別に最新の経済事情を知る目的でそれらの番組を観ているワケではないのです。

もとより、海外や国内における最新の経済動向や業界動向を知りたいのであれば、優良なサイトがネット上にはいくらでもあります。

番組をリアルタイムに見るなんてことは多くの人がやっており、多くの人と同じことをしても意味がないので、私はあえてそうするようにしています。

その上で、普通に見る場合もありますが、その際も独自の観点と仮説を持って観るようにしています。

で、今日は2014年の4月14日に放映された未来世紀ジパングを観ました。
約4年前ですね。

テーマは、“日本の中古品、世界で勝負!”でした。

そして、そこで出たのが、“ユーズド・イン・ジャパン”(Used in Japan)という聞き慣れない言葉でした。

 

“ユーズド・イン・ジャパン”という言葉。

改めて、ユーズド・イン・ジャパン”(Used in Japan)という言葉。
聞いたことがありますでしょうか?

まず、メイド・イン・ジャパン(Made in Japan)は聞いたことありますよね?
※V6の歌のタイトルではありません。

“日本で製造された商品”のことですね。

で、“ユーズド・イン・ジャパン”(Used in Japan)ですが、正直、私は初耳でした。

そんな言葉があったのか?と。

意味としては、“日本で使用された商品”ってことですね。

 

世界から大人気の“ユーズド・イン・ジャパン”

番組の内容をかいつまんで紹介します。

まず、経済発展著しいフィリピンではオフィスビルの建設ラッシュにともない、日本で使われていた“オフィス家具”の中古品が大人気であると。

しかも、値段は中国や韓国メーカーの正規の新品より日本の中古品の方が少し高いと。

なんでも中国や韓国の製品は、とにかく品質が悪く、たった数ヶ月で壊れてしまう?のだとか(苦笑)。

そういうこともあって、頑丈さや使いやすさの点から、日本の中古品を買う人が多い、とのことでした。

次に、UAE(アラブ首長国連邦)で大人気なのは、日本で使われていた“中古のママチャリ”(自転車)。

ママチャリ 輸出 – Google 画像検索

現地の人は、

  • 「別に、日本製でなくてもかまわない」
  • 「日本で使われていた事に価値がある」

 

とまで言っているそうです(苦笑)。

つまり、“Made in China”でも、それが日本で使われていたら、それは品質が保証されたと見なされて価値が高まると。

  • だれが作っているか?ではなく、
  • だれが売っているか?でもなく、
  • だれが使っているか?であると。

 

番組のまとめとしての未来予測では、日本人が納得して使ったモノの良さに今、世界中の人々が気づき始め、一目置くようになっている。

今後、“ユーズド・イン・ジャパン”が世界中に広がり、日本品質を体感してもらうことが、やがては近い将来の日本製品ユーザーを育てることになる。

つまり、“Made in Japan”から“Used in Japan”へ。
そして、再び“Made in Japan”へ。

なんというか、スケールの大きさを感じさせる締めくくりでした。

私は番組を観た後で思いました。

もし、これが本当なら日本の将来にとって、とてつもなく可能性に満ちた話だぞ、と。

だって、そうですよね?

“Made in Japan”(メイド・イン・ジャパン)が、かつての輝きを失った今、“Used in Japan”(ユーズド・イン・ジャパン)という新しいカテゴリーで世界から再注目されるようになれば、日本がまた世界に打って出ることが可能になるからです。

 

日本人はモノを見る目があるのか?

ところで、まず思うのは、日本人の物を選ぶ眼というのは、世界の人たちからそんなにも信頼されているのかという素直な驚きです。

日本人の中にも安ければ安いほどいいという判断基準の人や、テレビで紹介していたからといった程度の理由でモノを買う人がかなりの割合でいるように私には思えます。

私の伯父も100円ショップには目がありませんし(苦笑)。

あと、買い物というのとは少し違いますが、お金の使い方という意味で宝くじの行列に並ぶ人も大勢います(苦笑)。

宝くじ 行列 – Google 画像検索

日本人と一口に言っても、そんなにモノを観る目がある人ばっかりじゃないよなーというのは正直思います。

ですが、まあ、それはそれとして、日本人という大きなククリで見れば、世界中から圧倒的に信頼されているということですね。

日本人には厳しい選別眼がある。

これが事実かどうかはさておき、海外(めちゃ一部?)の方から、そう思われているのは、番組の内容によれば、どうやら事実みたいですから。

ただ、確かに言われてみれば、日本にはそう思われるだけの土壌があります。

何と言っても、日本には世界中の名だたる商品(あらゆる商品ジャンルにおける)が集結していますからね。

それは、ひとえに世界中からあらゆるものを買い付ける商社や輸入系のビジネスを手掛ける会社のおかげとも言えます。

また、かつて日本は長期にわたり円高(円安の時期もありましたが)でしたから、国自体に凄まじい購買力があったワケでして、またそれと両輪の国民自体にも世界トップレベルの経済力と旺盛な消費力もあいまって、世界中の逸品が日本に集結したんでしょうね。

全世界から猛者が集う…正に、ドラゴンボールの天下一武道会みたいなイメージでしょうか?

全然違いますかね(笑)。

まあ、そこに優秀な国産商品も負けじと加わるワケですから、凄いですよね。

 

販売代理から購買代理へのシフト

あと、次に思ったのは、選ぶ側にとって、物事を選択するというのは、とても大変な作業ということです。

  • 調べるのが面倒くさい
  • 比較するのが疲れる
  • 決定するのがストレス

 

もちろん、商品を選ぶ楽しみというのもあるにはあります。

しかし、その一方で、人には『選択から解放されたい』という願望もあります。

まあ、もっとも、値段が安ければそんなに悩まないというか『ドレでもいいや』となるのかもしれません。

例えばですが、日本の文房具のようにどれもこれもが高機能で、色や大きさや見た目の選択くらいであれば適当に選んでもいいワケですから。

しかし、やはりある程度以上に値がはるとそういうワケにもいきませんよね。

『失敗したくない』『損したくない』という心理も働きますし。

ですので、これは何も海外の方に限りませんが、多くの人は潜在的に、次のようなことを思っているはずです。

※ネットスラング風に言ってみました(笑)。

  • 『商品がイッパイあるお』
  • 『商品情報もイッパイあるお』
  • 『どれもこれも同じに見えるお』
  • 『どれがいいかなんて分かんないお』
  • 『この中から一つなんて選べないお』
  • 『誰か自分の代わりに選んでだお』
  • 『いったい誰が信用できるんだお』
  • 『いったい誰が見る目があるんだお』
  • 『おぉーい!誰かぁー!教えてだお』

 

そういえば以前、何かの本で田坂広志(多摩大学大学院教授)さんという方が、“販売代理”から“購買代理”へ、というようなことを言われていました。

つまり、これからの時代はメーカーや企業の方を向いて、販売を請け負うビジネスから、自分自身も商品を購入する立場で、顧客の購買をお手伝いするビジネスにシフトする、と。

実際の使用体験に基づいて商品を紹介されているネットショップオーナーやアフィリエイターの方は正にこの購買代理ですし、読書体験に基づいて、面白い本を紹介したり、書評ブログを運営されている方なんかもそうですね。

  • 「あなたが買ったものなら私も欲しい」
  • 「あなたが使ったものなら私も欲しい」
  • 「あなたがいいと言うなら私も買う」
  • 「あなたが選んだ物なら私は信じる」

 

というように、見知らぬ他人からも信用されるような自分にならなければならない、とうことですね。

正に、海外の方にとっての日本人のように。

  • 「日本人が買ったものなら間違いない!」
  • 「日本人が使ったものなら間違いない!」

 

そこで、私は思いました。

“ユーズド・イン・ジャパン”をコンセプトにしたコンテンツサイトを海外の人向け(各国向け)に作ってみたらいいんじゃないの?と。

そこでは、日本人が愛用している代表的な商品情報を紹介するワケです。

自分は日本語しか分からないよーという方は、外国語が堪能な人と組んで文章を翻訳してもらえばいいですし、サイトだけ作ってもどう収益を上げればいいか分からないよーと思った方はGoogleアドセンスでも貼って、広告収入を得ればいいと。

そうすればコンテンツを作ることに注力できますから。

ただ、それを成り立たせるにはですね、“Used in Japan”という言葉が海外の人から検索されている必要があります。

番組の内容どおりなのであれば、それは少なからず検索に反映されているハズであり、そして逆に言えば、いくら海外の人から『日本人が使ったものなら間違いない!』と思われていたとしても、それがキーワードとして検索という行為に結びついていないのであれば、それは実際に需要としては存在しない、ということになりますから。

あと、検索されている場合、主にどんな国からの関心が高いんだろう?とも思いました。

 

“used in japan”全世界における関心度

さて、それでは、“used in Japan”というキーワードの関心度(絶対数ではなく相対数※)の推移はどうなっているか?を見てみましょう。

※指定地域と指定期間における、全検索回数に対する、“used in Japan”というキーワードの検索割合(値は0~100)のこと。

指定地域は“すべての国”、指定期間は2004年の1月1日(Google Trendsのサービス開始)から、2014年の4月14日(番組放映日)までに設定しました。

これを見るとしばらく下降し続けた後、2008年くらいからは一定の関心度を保っている様子がうかがえます。

番組放映後はどうなんでしょうか?

指定期間を2004年の1月1日(Google Trendsのサービス開始)から、現在(3月1日)までに再設定しました。

上下動はありながらも、やはり一定の関心度を保ちながら推移しています。

ただ、これだけでは、関心度がどの程度のレベルなのかイマイチ分かりませんので、日本語(キーワード)と同時に比べてみることにします。

その言葉とは“郷ひろみ”です。

『なんでまたそんな言葉を?』と思われたかもしれませんが、私の中で“Japan”と言えば“郷ひろみ”さんなのです。

郷ひろみ エキゾチックジャパン – Google 画像検索

指定地域は“すべての国”のままで、指定期間も先ほどと同じく、2004年の1月1日(Google Trendsのサービス開始)から、現在(本日)までです。

それでは、比べてみませう!

奇跡?が起きました。

期間中の関心度は、ほぼ同レベルではありませんか。

狙ってやったワケではないのにこんなことになるなんて。

全世界における“used in japan”というキーワードの関心度(相対的な割合)は、全世界における“郷ひろみ”というキーワードの関心度(相対的な割合)と、ほぼ同程度なのが分かりました。

全世界で“郷ひろみ”と検索するのは、当然ながらそのほとんどが日本からのものであるにもかかわらず、です。

この事実をどう評価すればいいのでしょうか。

日本一国とはいえ、大スターである“郷ひろみ”さんと同じレベルの関心度なんてスゴイと思えばいいのか、それともそんな少ししかないのか?と思えばいいのか。

では、こうしましょう。

“used in japan”は、ちょっとした短文ですので、“used japan”と簡略化してみたら、関心度はもっと多くなるのではないでしょうか?

やはり。

予想通りの結果になりました。

“used japan”の方が“used in japan”よりも、2.5倍以上、検索された度合いが上でした。

“in”が入っているか入っていないかだけで、こんなに差が出るんですね。

もっとも、その上で、“used japan”というキーワードは、2004年の5月頃から2008年の11月頃までに右肩下がりだったのが気になりますが。

さて、では今度はこんなキーワードではどうでしょうか?

“松田聖子”です。

まさか、こんなところで、夢の共演が実現するとは(私のさじ加減ですが)。

またまた奇跡が起きました。

キーワードとしての“used japan”“松田聖子”は数値上同じレベルでした。

悪ふざけはこれくらいにしておきましょう。

再び、“used in japan”に戻りまして、“used in america”と比較してみたらどうなるでしょうか?

まったく同じでした。

もっとも、人口や経済規模も考慮すれば、日本の勝ちと言えなくもないですが。

 

“used in japan”全世界での区域別関心度

“used in japan”というキーワードの区域別関心度(絶対数ではなく割合※)の順位はどうなっているでしょうか。

※指定した期間において、“used in japan”というキーワードの検索割合(値は 0~100)が、どの地域で最も高かったか?
 

 

  1. パキスタン
  2. オーストラリア
  3. 日本
  4. インド
  5. アメリカ合衆国

 

番組で紹介されていたフィリピンとアラブ首長国連邦はありませんでした。

というか、パキスタン(国内)での“used in japan”に対する関心度の高さが際立ってますね。

…結局ですね、“used in japan”と検索する方の大半は、中古のオフィス家具や自転車というよりは、“日本製の中古車”がお目当てなんですね。

関連キーワード

  • used japanese cars
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  • buy used cars in japan
  • japan used car auction
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ただ、まあ、もしかしたら『日本人がどんなものを使っているのか知りたい』という時に、“used in japan”以外のキーワードで検索している可能性は大いにあります(私は思いつきませんでしたが)ので、そこら辺はなんとも言えません。

ドキュメント系の番組は何かしらの仮説を持って観た方がいいし、終わったら自分なりにその仮説を検証すると面白い、というお話でした。

それでは、今回はこのへんで。

また次のエントリーでお会いしましょう。

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