過去の失敗談をネタとして笑える話に変える

こんにちは。

かつて、アームレスリングに異常なまでの情熱をそそいでいたTATeNoです。

今回のエントリーでは、以前にご紹介したカラオケのエピソード(トラウマ体験)にひき続き、私のトホホな失敗談を吐露します。

どうか、寓話でも読むようなつもりでお楽しみください。

 

アームレスリングバカだった私

あれは…私が高校3年生くらいの頃の話です(遠い目をしつつ…)。

当時の私は勉強そっちのけで筋トレにハマっていました。
同学年の子たちは大学受験をめざして猛勉強しているというのに。

そんな筋トレバカの私でしたから、当然の成り行き?として、実の弟(8歳下)を自分以上のマッチョにするために鍛えに鍛えていました。

具体的には、私が作成した腕立て伏せ・斜め懸垂、腹筋などの(ハードな)トレーニングメニューを、小学3・4年生の弟に毎日課していたワケです。

今にして思えば、まだ年端もいかない弟に対して、自分の価値観を押し付ける本当にハタ迷惑な兄でした。

さて、そんなハードな生活(弟にとって)を送るなかで数ヶ月がたち、夏休みを迎えたある日のことです。

弟が、野球をやっていた同級生のK木君と腕相撲で対戦することになりました。
もっとも、“することになった”とは言っても、要は、私が提案したワケですが。

私にとっては正に待ちに待った瞬間でした。

『弟の実力を実戦で試せる!』
『千載一遇のチャンス到来!』

…スミマセン。

同世代の子たちは、目の色を変えて勉強していたというのに、私ときたら…そんなことで目の色を変えていたなんて。

それはそれとして、話を戻します。

場所は、海岸沿いの道路に面した食堂かどこかだったと思います。

ちなみに、その同級生のご両親とうちの両親とは仲がよく、一緒に海へ遊び(ドライブも兼ねて)に行った帰り道だったと記憶しています。

「レディーゴー!」の(私の)掛け声で勝負は始まりました。
食事の前だったか後だったか、そこらへんはよく覚えていません。

勝負は、まったくの互角。

あまりに互角過ぎてなかなか勝負がつきません。

『勝負ってこんなにもつかないものなの?』というくらいに。
まるで、クローンどうしが対戦しているかのごとく。

私は、弟を鍛え上げていたので、圧勝を信じて疑いませんでした。

それだけに、互角の勝負になったのが意外でした。

その上で、相手の子もさすがは野球をやっていただけあって、『強いな』と思いました。

 

若さと熱さと青さと心苦しさと

当時の私の、アームレスリングに対する情熱は、“浪速のターミーネーター”こと山田勝己さんのSASUKEに対する情熱のそれと同等でした。

山田勝己 俺にはSASUKEしかないんですよ – Google 画像検索

たとえ話として、これ以上のものは思いつきません。

そして、私は大人気なく(まあ、といっても高校生ですが)総合格闘技のリングサイドで叫ぶ熱血コーチの如く、弟だけを応援しまくりました。

というか、放つ言葉の多さとしては、相撲における熱戦の際に「のこったのこった!」と掛け声を発する行司のソレに近いくらいでした。

「ガンバレガンバレ!」
「負けるな負けるな!」
「絶対、勝てる勝てる!」

さらに、私を場違いな絶叫へと駆り立てたのは、数々の熱い思いでした。

  • 当時の自分が一番情熱を注いでいたアームレスリング。
  • 歪んでいたとはいえ兄としての弟に対する深い愛情。
  • 汗と涙のハードな筋トレの日々(弟)の記憶。

 

私はハイテンションで、絶叫しまくりました。
お互いの両親や、K木君の姉や弟も見ている中で。

その時間の長かったこと長かったこと。

短ければまだ良かったんです。
すぐに勝負がついていれば。

身内を応援するのはある意味、当たり前ですし。
「勝負アリ!」でサクッと終わります。

しかし、勝負がなかなかつかなかったため、妙な空気になってしまいました。

当時の私の記憶としても、アレは悪夢のような時間でした。

なぜなら、自分がいかに滑稽で、親バカならぬ兄バカかということが、その時点で自分でも客観視できていたからです。

実際、私があまりに弟だけを応援する(K木君の方を誰も応援しない)ので、場のバランスがとても悪いように感じられました。

つまり、応援というのは、双方がそれぞれにするからこそ活気が出るのであって、それがどちらか一方になってしまうと、不快な騒音に感じられてしまうワケです。

『頼む!誰かK木君の方を応援してくれ』

私は絶叫(弟の応援)しながらも、心の中では別のことを叫んでいたワケです。
しかし、そんな私の悲痛な願いも空しく、誰も応援に加わってくれません。

K木君のお父さんにしても、私に圧倒されていたのか、というより、そんなたかが子どものアームレスリングの応援合戦に加わるのは、私と張り合う形になり大人げないと思われたのか、あるいは大ヤケド(お笑い用語)すると思われたのか、今となってはわかりませんが、とにかく「ガンバレ!」の一言もありませんでした。

また、私は私で、一度そういう…弟を全力で応援するモードになった自分を途中から変えることはできませんでした。

一貫性の原理というやつです。

それまで弟だけを全力で応援していた私が、途中から相手の子(K木君)に対しても応援し始めたら何となく、取って付けたような感じがしてですから。

そして、結局、勝負は引き分けに終わりました。

私以外の全員(対戦した二人も含め)がローテンションでポカーンとしている中で、顔を真っ赤にした私だけが完全に浮いていました。

おそらく、K木君の姉(私よりは4・5歳年下)も『な、何なのこの人!?』と絶対に思ったハズです。

あのときのできごとは、今なお私を苦しめます。
そして、自分の配慮の無さと視野の狭さには嫌気がさします。

どうして、K木君の気持ちも気づかってあげられなかったのか。
つまり、最初から両方を応援してあげられなかったのか。

「どっちもガンバレ!」と。

若さゆえに熱く。
若さゆえに青く。

 

弟と再会したK木君の言葉

昨日、弟がK木君と再会しました。

ミュージカルを観に行ったところ、隣の席に座っていたのがK木君だったそうです。

二人が少年時代を過ごしたのが九州で、小学校を卒業してから一度も連絡を取ってなかったのが、20数年ぶりに千葉県で再会を果たしたワケです。

偶然といえばいいのか必然といえばいいのか。
確率的にはほとんど奇跡に近いレベルです。

二人とも、運命の不思議さに深く感じ入りながら、旧交を温めたとのことでした。

そして、彼は言ったそうです。

「あの時の、お兄さん本当に怖かったよ」と。

やはり。

人生で彼と接した(同じ時空間を共有)のはごく短い時間。
トータルで3時間もいかないでしょう。

それが、あのアームレスリングでの、時間にしてみれば数分間の出来事(いくら長引いたとはいえ)だったのに、今でもそれを彼に言わしめるくらいのインパクトを私は彼に与えてしまったワケです。

 

過去の失敗談をネタとして笑える話に変える

恥をさらしてしまいました。

今回、私が皆さまにお伝えしたいことは、「人の気持ちを考えろ」とか「相手の目線になれ」とか、そんなことではありません。

そんなのは当たり前のことです。

私がお伝えしたいのは、(これも当たり前ではあるが)人生には取り返しのつかないことがあり、人は常にそれをやらかしてしまう可能性とともに生きている、という厳然たる事実です。

人生はゲームのようにリセットできない。
「やっぱり今のはナシ!」とはならない。

私が熱中し過ぎたあまり、弟の同級生を傷つけたこと、私がいまだに『申し訳ないことをした』と苦しんでいること、それらを含めて自分の人生であり、自分の構成成分であるということなんです。

ただし、リセットはできませんが、リスタートはできます。

というか、原理的にリスタートしかできません。

前に進むには、過去のネガティブなできごとを踏まえるしかない。
それを受け入れることがいかに困難であったとしても。

では、具体的にどうすればいいのか。

文章として書き出す(吐き出す)ことです。

そうすれば、便秘時における排便のように、スッキリします。

ただし、誰も目にしない日記では意味がありません。
公開(読まれる可能性がある)していることに意味があります。

仮に、アクセスゼロでもいいんです。

公開記事にすることで、自分だけの秘密みたいな心苦しさから解放されます。

王様の耳はロバの耳 – Google 画像検索

また、自分の失敗談をネタ(笑い話)にして教訓化することで、悲劇を予防(大げさ)するという社会貢献の意義(大げさ)もあります。

実際、今回のエントリーも『K木君のような怖い思いをする人、私のようなトラウマを抱える人をもうこれ以上増やしたくない』というのが執筆動機(の一つ)でした。

ですので、ブログをされている方は、過去の後悔や失敗、屈辱や挫折を、記事として積極的に公開(誰が読もうと読むまいと)することをオススメします。

そうすれば、(原理的に)必ず人生は動き出します。
そして、すべてがネタと化すのでもはや怖いもの無しです。

仮に一人(自分以外の)が読んだだけでも、それはそれでスゴイことではありませんか。

というワケで、今回はこの辺で。

また次のエントリーでお会いしましょう。

ごきげんよう!

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